2025.03.10
住宅の住み心地に影響する収納率について
住宅のすべての床面積において収納スペースがどのくらいあるのかが
分かると住み心地の良さを推測できるようになります。
収納率とは何を意味している言葉なのか一戸建て住宅とマンションとで条件が異なるのかにも注目してみます。
すべての床面積に対する収納率の計算方法とは、どのように行われるものなのか。
今回は郡山市で不動産購入を検討している方に向けて収納率を解説します。
収納率は一戸建てをマンションで分けて考える
収納率とは住宅の床面積における収納のために利用する面積の比率を計算したものです。
マンションでは8%~10%、一戸建てならば13%前後が標準です。
住宅の収納率とは、環境と条件によって変動します。
一戸建て住宅は中二階を設けたり階段下を有効活用できる納戸に設計したりして収納率を高くできるのが特徴です。
集合住宅のマンションは必要最小限の間取りで設計されることが
多いので収納スペースは必然的に限られてしまいます。
住宅を販売する立場で語られる収納率と入居して実際に暮らす人にとっての収納率は同じとは限りません。
数値だけで過大評価せずに利便性を確認した方が良さそうです。
収納率の計算方法と住宅の施工スタイル
収納率の計算方法は<収納率(%)=収納スペースの面積÷占有面積×100>です。
しかし収納率の計算方法は一つとは限りません。
不動産会社やハウスメーカーによって計算対象が変わることがあるからです。
収納率を比較するときは計算対象を把握する必要があります。
吊戸棚や床下収納を含めるかどうかがポイントです。
収納するためのスペースがどれくらいの高さがあるのかに注目しましょう。
一戸建て住宅では人間が入って作業できる高さのスペースを設計しやすいのが特徴です。
集合住宅のマンションはそれぞれが部屋単位と呼べる構造に
設計されますので階段下や中二階の施工は少なくなります。
収納率を計算するとき住宅で高さのない収納スペースを含めるか
押し入れや納戸のように高さのあるスペースは収納面積に含めます。
問題となるのは高さのない場合です。
吊戸棚や下駄箱、キャビネットは収納率の計算対象に含めないのが一般的ですが
収納力の高さをアピールしたい場合は条件が変わります。
収納率とは数値が低いからといって利便性が高いとは限りません。
あくまでも収納のために使える間取り空間の面積の比率です。
空間として認識されない吊戸棚や下駄箱、キャビネットや床下スペースは高さが低く設計されています。
一戸建て住宅は、キッチンや畳の和室にも床下収納を増設工事しやすいこともポイントでしょう。
住宅完成時の収納率に計算されていなくても収納力を高くリフォームできる可能性があります。
マンションは最初の設計と施工が重要なので内見や下見で
魅力的な収納スペースが確保されているかに注目してください。
延床面積は設計図通りの数値のままですが収納を目的にしたスペースの面積は設計図だけではわかりません。
ちなみに私の自宅で計算したところ
約14㎡(1階約5㎡、2階約9㎡)÷約121㎡×100=約11.5%でした
※キッチン下やトイレの収納、シューズボックス、床下収納などは参入していません。
まとめ
収納率とは収納のために利用する面積が重要ポイントなので
吊戸棚や床下収納を含めるかどうかで数値は変動してしまいます。
複数の住宅を比較するときは同じ条件で計算することが大切です。
収納率を目安に比較しながら住み心地の良い住宅を選んでください。
家族構成などにもよりますが、私の実体験でアドバイスさせて頂くと
玄関収納と洗面所の収納は広いに越したことはないです。
物件によっては全くないものもありますので意識して見て頂くと良いかと思います。
当社では不動産売買を検討しているお客様にとって、お役立ち情報を随時更新していきます。
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