2025.03.17
不動産売却におけるトラブル事例と回避する方法
不動産の売却では大きな金額が動くので、できるだけトラブルは回避したいものです。
しかし不動産売却時にトラブルが発生することは決して珍しくはありません。
今回は不動産を売却する際にどのようなトラブルが発生しやすいのかを知るためにトラブルの事例をご紹介します。
トラブルを回避する方法と実際にトラブルが発生したときの対処法もあわせて紹介しますので
これから郡山市で不動産売却を検討しているは参考にしてみてください。
トラブル事例
①隣地との境界問題
不動産の売却を決めたとき最初にトラブルになりやすいのが隣地との境界問題です。
昔は隣地との境界は間に立てたブロック塀の真ん中を境界とすることが一般的でした。
その場合そのブロックがどちらの所有物なのかが分からなくなってしまうことがあります。
ブロック塀を立てたほうが所有権を主張したとしても、もう片方にしてみればブロック塀の
半分の敷地は自分の所有であるわけですから簡単に認めるわけにもいきません。
また古い土地の場合、土地の境界を示すための「境界杭」が打たれていないこともあります。
売却するためには境界を確定するために測量を行う必要があり
隣地の方に立会をしてもらえなかったり、承諾してもらえなかったりでのトラブルが多いです。
②仲介手数料や支払時期の理解相違
不動産会社を利用して売却をするときには仲介手数料の金額や支払時期でトラブルになることもあります。
不動産売却の仲介手数料は例えば取引金額が400万円以上の場合なら
「取引額の3%+6万円+消費税」と上限額が決まっています。
しかし売主様に仲介手数料を伝えていなかった場合に、後から金額を知って驚くケースもあるようです。
取引金額の3%とはいえ不動産取引金額は高額になりますので
数十万円の出費になるためトラブルに発展することもあるようです。
仲介手数料については金額はもちろん支払時期を売買契約時にするのか
最後の決済時にするのか、なども決めておくことが大切です。
③重要事項説明書の不告知
不動産取引をする際は売買契約をするまでに買主様に対して重要事項の説明をする義務があります。
たとえばその物件で以前事故があった、屋根から雨漏りしている、工場からの振動で家が揺れるなど
「知っていたら買わなかったのに」と思われてしまうような事柄は、あらかじめ買主に伝えなければなりません。
このような事実を伝えていなかった場合あとでその事実が発覚した際に
契約の解除など大きなトラブルに発展する可能性があります。
賠償責任を負わされるケースもあるので買主様に伝えておく必要があることは、すべて伝えるようにしてください。
④契約の解除
買主様とのトラブルとして多く報告されるのが契約を結んだあとのキャンセルです。
正式に契約を結んだあとのキャンセルは買主様側から違約金を請求できるので覚えておいてください。
ただし「そんなことを聞いていない」と買主様が主張しトラブルになるケースもあります。
契約を結ぶ時点で解約についての項目を双方そろって確認しておくことが大切です。
⑤買主様の代金不払い
契約を交わしたにもかかわらず買主様がいつまでたっても支払いをしないといったケースも稀に見受けられます。
ローンを組んで支払いをするつもりの場合にはローンの審査に通らなければ買主様は支払いができません。
「ローン審査が通らなかったので契約をなかったことにしてほしい」と買主様が主張することも考えられます。
ローンの審査が通らなかった場合のキャンセル料などについても、あらかじめ取り決めておくことが大切です。
トラブルを回避する方法
①不動産会社からしっかりと説明を受ける
不動産の売却をするときにトラブルをできるだけ回避する最良の対処法は
不動産会社からしっかりと説明を受けることです。
トラブルは売主様と買主様の間に発生するものが多数を占めます。
その多くは情報共有が正しくなされていなかったり双方の認識がすれ違ったりすることが原因です。
不動産会社は売主様と買主様を「仲介」、つまり両者の間に入ってとりまとめるのが仕事であり
そのようなすれ違いを発生させるべきではありません。
そのため両者で認識のズレが生じないよう双方に対してしっかりと説明するのが不動産会社の役割です。
不明な点があるときに難しい不動産用語なども多いかと思いますが理解できるまでしっかりと聞くことも大切です。
②売買契約書を隅々まで確認する
不動産売却時に発生する可能性があるトラブルをできるだけ回避するためには
売買契約書をしっかりと読み込み、内容を理解しておくことも大切です。
契約書は売買の金額から契約解除に関する事項まで売買に関して
決めたこと守るべきことがすべて記載されています。
不動産の専門用語など少し読んだだけではわからない部分があるかもしれませんが
内容を理解できるまで隅々まで読み下しておくようにしましょう。
読んでわからない部分については理解できるまで不動産会社に質問をして
疑問と不安を残さないようにしておくことが大切です。
特に契約解除に関する部分は買主様とのトラブルが発生しやすい箇所なので
しっかりと確認しておくと、万が一の際でも慌てず対処が可能になります。
③瑕疵に関する契約不適合責任を理解しておく
不動産を売却するときには重要事項説明書で買主が知っておくべきことを
伝えておく必要があると前述しましたが、これを怠ると「契約不適合責任」を問われる可能性があります。
契約不適合責任とは契約時に伝えられた内容と異なる点があった場合には
買主様が売主様に対して契約の解除や損害賠償責任を求められることです。
契約するときに例えば重要事項説明書になにも記載がなかったのに実際には雨漏りしていたような場合には
瑕疵があったとしてのちのち大きなトラブルに発展する可能性があります。
物件を売却するときには、マイナス事項があっても、買主様にすべて
正直に伝えておくことが、のちのちのトラブルを防ぐためには重要です。
トラブルになった際の対処法
不動産売却時に買主とトラブルになってしまった場合には
自分で対処しようとせずに、まずは仲介を依頼している不動産会社に相談するようにしてください。
場合によっては弁護士などを紹介してくれる事があります。
もし万が一、不動産会社ともトラブルになってしまった場合には
全国宅地建物取引業協会や、全日本不動産協会など業界の専門家に
どのように対処すればいいのか相談することも一つの手です。
とにかく分からない事を野放しにしないこと
不動産会社をはじめとした不動産売買の専門家に相談することが大切です。
まとめ
不動産を売却するときにはトラブルをできるだけ未然に
防ぐようしっかりと契約内容を理解することが大切です。
また、のちのち問題になることを避けるためにも
売却に不利と思えるような不具合などについても
不動産会社と買主様に事前にすべて伝えるようにしてください。
もしトラブルが発生した場合には個人で対処しようとせず
業界の専門家に相談するようにしてください。
当社では不動産売買を検討しているお客様にとって、お役立ち情報を随時更新していきます。
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