2022.10.17
戸建の売り時はいつか、築年数によって変わる特徴について
戸建をスムーズに売却するためには築年数が重要なキーポイントです。
築年数によって資産価値や特徴が異なり売却利益にも影響してきます。
では築年数によって資産価値や戸建の特徴は、どのように変化していくのか。
今回は戸建の価値と築年数をテーマに年数ごとの特徴について解説します。
築年数5年の戸建の特徴
築年数5年の戸建は新築ではありませんが中古戸建の中ではまだ新しい方です。
そのため建物や設備の劣化や不具合もほとんどなく新築と変わらない物件も珍しくありません。
しかし、だからといって売出価格を高くしすぎると売れない可能性もあるので
市場価格を考慮しながら適正価格を決定してください。
またいくら築浅物件であっても新築時より資産価値は下落するのが一般的です。
周辺に新築物件が建つ場合は、その価格と照らし合わせて決めてください。
さらに築浅の戸建は「売却理由を知りたい」という買主様が多くいます。
一生に1度の買い物と言われるマイホームを築浅で売却するということは
それなりの理由があると思われるからです。
転勤や離婚、親と同居など売却にいたる理由はそれぞれですが
買主様が納得いくように説明することが早期の成約につながります。
築年数10年の戸建の特徴
築年数10年の戸建は中古市場では需要が比較的多く売れやすい不動産です。
築年数が経過していながら耐用年数もまだ残っているので
住宅ローンも組みやすく成約率が高いのも築年数10年前後が多いと言われています。
築年数が10年ほどであれば使用状況によりますが設備もまだ使用できるものが多く
大掛かりなリフォームや修繕をせずそのまま住むことも可能です。
中古戸建を購入するためのコストを最小限におさえられるのが築年数10年の特徴と言えます。
また戸建を売却する際、購入後6年以上が経過していれば売却利益に課税される税金が安くなります。
これは売主様側に大きなメリットがあり税金が安くなるタイミングまで売却を待つ方もいるほどです。
そのため築年数10年前後は売却活動の開始に適しているので
同じ時期に家を建てた方たちが一斉に売り出すこともあります。
さらに戸建の場合はどのような建て方をしたかによって資産価値が異なります。
大手のハウスメーカーや有名な工務店で建てた場合
資産価値が落ちにくく思っていた以上の売却利益を得られるかもしれません。
築年数15年の戸建の特徴
築年数15年の戸建の特徴は新築時の50%ほどが相場となり
築年数5年や10年に比べて資産価値も大幅に減少する点です。
しかし中古戸建は築年数10年から15年の戸建が多く売られていて、そのぶん需要もたくさんあります。
売出価格や売却利益は少なくなるかもしれませんが
成約率は高いので買い手の過少で困ることはあまりないです。
また築年数10年と15年は一見すると大きな差がないように思えます。
物件検索する際、築10年以上15年未満で調べるケースも多く
10年と15年がひとくくりにされることもあります。
そのため築年数10年と同じような見方をされる場合が多くあります。
築年数20年の戸建の特徴
築年数20年の戸建は(耐用年数上)資産価値が無くなってくるのが特徴です。
木造住宅の耐用年数が22年と言われているため20年を超えると資産価値がほとんどなくなってしまいます。
また買主様が住宅ローン控除を受けられなくなるのも築年数20年以上です。
住宅ローン控除を受けるためには耐震基準の適合性をチェックしたり
耐震基準適合証明を取得したりする必要があり手間が掛かるのもデメリットです。
築年数20年は手頃な価格で戸建を手に入れられる一方、立地や延べ床面積、仕様など
購入にいたる魅力がないとなかなか買い手がつかないのもデメリットです。
とはいえ、維持管理状態が良好だとまだまだ建物の価値が有りますので
不動産会社の査定にも最も差異が出やすい築年数であると考えます。
したがって売出価格の設定が難しい築年数ですので慎重に設定してください。
築年数30年の戸建の特徴
築年数30年が経過した戸建は需要と供給が増えるのが特徴です。
売出価格が大幅に下がるため格安中古として、たくさんの戸建が販売されます。
また「相続などで手に入れた古い中古戸建を手放したい」という理由で売却する方が増えるのも特徴です。
そのため築年数30年が経過した戸建は建物の価値ではなく多くの場合土地の価値のみが評価されます。
さらに築年数30年が経過した戸建の場合、新耐震基準に適合しているか否かが大切なポイントです。
旧耐震基準法で建築された戸建の場合、現在の耐震基準を満たしていないため、地震で倒壊する恐れがあります。
立地などよっぽどの好条件でない限り建物がある状態で高い売却利益は見込めないです。
そのため更地にして売りに出すことも視野に入れてみてください。
築年数40年の戸建の特徴
築年数40年ともなると快適に住むためにはリフォームやリノベーション、場合によっては立て替えが必要です。
水回りの設備や建具の劣化、床のたわみなど、家のいたるところに不具合が生じています。
長い間空き家だった場合は換気が不十分なためカビの発生も懸念されます。
そのため「古家付き土地」として売り出すか更地にして売却するのがオススメです。
また仲介ではなく買取で売却するのも1つの方法です。
買い取り専門の不動産会社があるので、お互いが見積金額に納得すれば即日売却も実施できます。
買い取り業者は戸建を買い取ったあとリフォームやリノベーションして
転売するのが目的なので仲介より売却利益は少なくなるのがデメリットです。
しかし築年数の経過した古家を持ち続けていると税金や修繕費といった維持コストが発生します。
そのため不要な戸建であれば早めに売却するのが得策です。
まとめ
今回は戸建における築年数ごとの特徴や資産価値についてお伝えしました。
築年数によって違う物件の特徴や資産価値がどのように変化するのを解説しました。
戸建を売却する場合は築年数に応じてベストなタイミングを見計らうようにしてください。
郡山市内で戸建の売却をお考え方は是非当社にご相談ください。
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