2025.01.27
不動産売却するとき敷地内の祠(ほこら)の取扱いについて
古くからの住宅地などで家の庭など敷地内に祠があるケースは意外に多いです。
敷地内に祠がある場合、不動産売却する際にどうするべきか迷われる方が多いです。
今回は、そもそも祠とはどういったものなのか、撤去するにはどんな方法が適切なのかを解説します。
神様が奉られている祠の取扱いについて不動産売却する際に
参考となる情報をお伝えしますので是非ともご確認ください。
祠(ほこら)とは
住宅街の道路脇や住宅の庭などにあり神様が奉られている祠。
祠とは、その土地を守る神様を奉っている殿舎のことを指します。
ほこら(祠)という呼び方は、ほくら(神庫、宝庫、宝蔵)から転じたものといわれ
神を奉る小さな堂が庭にある住宅は少なくありません。
古くから家の庭にあり「祠が建てられた経緯はわからない」という方も多いと思いますが
もともとは五穀豊穣を願って神様を奉ったり祖先の神様として
大切に奉ったりする風習に由来するところが大きいようです。
場合によっては鳥居とともに丁寧に奉られている祠もあります。
また古くは水田の一角にあった祠が宅地開発によって
住宅の敷地内に取り込まれたというケースもあるようです。
実家などで幼い頃から親しんで大切に奉ってきた祠も
不動産を売却する際には撤去する必要が出てきます。
ただし大きな石や物置小屋といった通常の撤去物と違い
神様がいると思うと勝手に撤去していいものかどうか、躊躇してしまいます。
信仰心の有無にかかわらず祟りや不幸があるのでは
ないかという漠然とした不安が頭をよぎります。
実際、将来不動産売却を考えている方のなかには
「敷地内にある祠をどうしよう…」と困っている方もいらっしゃると思います。
祠とは神様のいる場所ですので不動産の売却に伴って撤去せざるを得ない場合は
昔ながらの手順に則って行なう事を推奨します。
祠の撤去方法
建物を新築したり土木工事を始めるとき、土地を守る神様に
安全を祈願して行なうのが「地鎮祭(ぢちんさい)」です。
これに対して不動産の解体工事の際に行われるのが「解体清祓い(かいたいきよはらい)」と言います。
「解体清祓い」とは建物や家屋を守ってくれた神様に感謝して
解体の許しを得るとともに解体工事の安全を祈願して行われる儀式です。
不動産売却にともなって祠を撤去する場合も、そうした儀式のもと
「御魂抜き(みたまぬき)」というお祓いをするのが良いとされています。
祠を解体して撤去するにしても祠を新しい場所へ移設するにしても神様の「御魂抜き」を行なう場合があります。
「御魂抜き」は祠を解体・撤去・移設する際に必ずやらなければならないものではありませんが
お祓いを怠ったことで災厄に見舞われるようなことがあってはいけませんので
そうした不安を払拭するためにも、また長く住んでいた土地や建物に
感謝する意味でも、ぜひやっておきたいものです。
解体業者さんなどでは安全祈願として「御魂抜き」を行い作業を開始するのが一般的となっているようです。
上記では祠を撤去するための「御魂抜き」について説明しましたが
不動産を売却するからといって必ずしも祠を撤去しなければならない、ということはありません。
都心のマンションなどでも敷地内に古い祠が残されていることはよくあるそうです。
祠の台座などをきれいに造り直したり鳥居を付け足したりして
そのままその土地の神様として大切に奉りつづけるのも一案です。
事情が許すようなら不動産売却後にどういった用途に使用されるかによって
買主様と祠の扱いについて相談してから決めても良いかもしれません。
もしかしたら守り神の存在を歓迎し祠を残したまま
購入してくれる買主様と出会うこともあるかもしれません。
逆に広大な土地などは売却後に建売住宅として分譲されることがあり
そうした場合は祠を撤去するケースも多くなるので、その旨は心得ておいてください。
まとめ
不動産売却する際には長年親しんだ祠を撤去しなければならないこともあります。
撤去する場合は信心深くなくても「御魂抜き」といったお祓いを行った方が良さそうです。
祠を撤去する際には買主様が気持ちよく購入できるよう
そして売主様としても心が落ち着く方法をとることが大切です。
これから郡山市で不動産売却を予定している方はもちろん不動産購入をお考えの方も
各地にある祠の取扱いについて、少しでも知識を持っておくと安心です。
当社では不動産売買を検討しているお客様にとって、お役立ち情報を随時更新していきます。
郡山市の不動産売却、不動産購入は、えんどう不動産株式会社へお任せください。