2022.04.25
「リースバック」についての基礎知識
マイホームを手に入れても生活状況の変化や思わぬ事故や病気などによって
住宅ローンの返済が難しくなるケースもあります。
そんなときのために、ぜひ知っておきたい制度が「リースバック」です。
今回は郡山市内で不動産売却を検討している方に向けてマイホームを売却しても
そのまま住み続けられる選択肢「リースバック」の基礎知識について解説します。
「リースバック」とは
マイホーム売却を検討、情報収集していると「リースバック」という耳慣れない言葉に出会うことがあります。
「リースバック」とは、分譲マンションなどマイホームのローン返済が難しくなったとき
その不動産を売却して買主様である新しいオーナー(不動産会社であるケースが多いです)に
毎月リース料(賃貸料)を支払うことで、そのまま住み続けられる制度のことです。
不動産の買取価格は一括で支払われるため負担となっていた住宅ローンの残金を一括返済できるのが魅力です。
また、まとまった資金を手にすることができ、その使いみちも自由です。
住宅ローン返済や生活費の足しにする以外にも、教育費や病気の治療費、事業資金として活用するなど
特に用途を制限されることなく利用できます。
「リースバック」のメリット・デメリット
まずはメリットについて
①マイホームを売却しても、引っ越すことなくそのまま住み続けられる
②生活を圧迫していた住宅ローン返済の負担がなくなる
③定期的に支出のあった固定資産税や管理費・修繕積立金の支払いがなくなる
④自己資金にゆとりができたときには、売却したマイホームを買い戻すこともできる(特約によって定める)
続いてデメリットは
①通常の不動産売却に比べ、売却価格が低くなることが多い
②新しいオーナーに支払う毎月のリース料(賃貸料)が相場の家賃より高くなることが多い
③自己資金にゆとりができてマイホームを買い戻す場合、売却価格より高くなることが多い
メリットとデメリットを比較して、ご自身に合っているかどうか確認しましょう。
福島民報の記事
直近の新聞で気になる記事がありましたのでご紹介します。
『持ち家を売った後、賃貸で住み続ける「リースバック」の利用が増えている。
引っ越さず老後のまとまった資金を得られる半面、家賃や売却価格の設定を巡るトラブルも目立つ。
国土交通省は、仕組みの認知度が低く、理解が不十分なまま契約されているケースもあるとみており
今春までに注意点をまとめたガイドブックを作る。リースバックは子供の独立などでコンパクトな新居へ
移る際や、老人ホーム入居の費用に売却資金を充てつつ、仮住まいを確保できる。
相続前に不動産を現金化したり、老後の余裕資金を手に入れたりするニーズもある。
国交省によると、大手不動産9社のアンケートでは、取引数は2016年の266件から2018年に920件へ増加。
その後も伸びているという。
トラブルもある。契約で貸借できる期間が制限されたり、家賃値上げを求められたりすることもあるためだ。
物件の買い取り金額は通常の売却に比べて低い傾向にあり、長く住み続けると家賃の合計が売却額を上回る事がある。
無断でリフォームできなくなり、設備故障の修理代は特約で入居者負担になっているケースもある。
リースバックを巡っては「夜中まで説得され、サインしてしまった」など悪質な勧誘に関する相談も
国民生活センターに寄せられている。住宅売却は一定期間、解約可能な「クーリングオフ」の対象外で
同センターが注意を呼び掛けている。』
まとめ
今回は郡山市内で不動産売却をお考えの方に向けて「リースバック」についてご説明しました。
「リースバック」を利用することで住宅ローン返済から解放され
そのとき必要な別用途の費用を捻出できるのはとても助かります。
「住宅ローンの返済が厳しくてマイホームの売却を検討しなければならない」
となった場合のリスク回避術としても是非覚えておきたい「リースバック」。
今現在、住宅ローン返済に困っている方はもちろん、これからマイホーム購入を考えている方も
この制度を知っておけば「もしものときの不安」が少しは軽減されるはずです。
ただし実際に利用する際は、新聞記事にもあったようにトラブルも増えているようなので慎重に判断したいものです。
郡山市で不動産売却でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
当社では不動産売買を検討しているお客様にとって、お役立ち情報を随時更新していきます。
郡山市の不動産売却、不動産購入は、えんどう不動産株式会社へお任せください。