2022.08.29
不動産売却における建物状況調査の実施について
建物状況調査とは専門家による住宅診断のことで
安心して不動産の売買を行いたい方にオススメです。
近年、中古物件の売買で注目が高まっている建物状況調査ですが
実施を検討する際はメリットデメリットや費用相場を知っておく必要があります。
今回は郡山市内で不動産売却をお考えの方に向けて
建物状況調査とは何か、その目的や費用についてお伝えします。
建物状況調査の概要
建物状況調査とは既存の住宅を対象に建物の状態を第三者の専門家(一級建築士など)が
調査することで隠れた劣化や欠陥を見つけ出すことができます。
近年、少子高齢化に伴う人口減少によって空き家問題が顕在化しており
その対策の一環として建物状況調査が実施されています。
不動産は一見綺麗に見えても内部が腐食してたりシロアリが発生しているなどの問題が
潜んでいることも珍しくありません。
空き家の売買を含む中古市場を活性化するために
より安心して不動産取引が行えるように建物状況調査が推進されています。
建物状況調査の調査範囲は家屋の全体に及びます。
室内だけでなく外壁や屋根、建物の基礎まで診断します。
耐震診断と混同されることもありますが、耐震部分だけでなく
建物隅々まで調査するのが建物状況調査の特徴です。
建物状況調査の目的と費用相場
建物状況調査の目的は売主と買主の双方がより安心して不動産取引を行うことです。
隠れた不具合が後々見つかってしまうと契約不適合責任によって売主側に責任が追求されます。
反対に中古物件の状態が良いことが建物状況調査によって証明されることで
売却価格をより高く設定することもできるでしょう。
物件の価値を上げることが出来れば売却期間を短縮させたい方にとってもメリットがあります。
建物状況調査の費用相場は地域や物件の規模、オプションなどによっても
異なりますが大体5万円から7万円です。
もしインスペクションの結果によって修繕が必要な箇所が見つかれば追加で修繕費用がかかります。
住み替えなどを検討している場合は資金計画を見直す必要が出るかもしれません。
しかし重大な欠陥を把握しないまま売却してしまうリスクを抱えてしまわないように
インスペクションの費用や修繕費用は必要なコストとして考えたほうが良いでしょう。
建物状況調査を実施した方が良い物件
私の経験則からいうと築10年以内の物件であれば実施した方が良いです。
理由としては「適合」する可能性が高く、付加価値的な要素として買主様にアピール出来るからです。
逆に10年以上経っている場合は、メンテナンスの状態に依存します。
屋根外壁塗装を実施して間もない物件であれば建物状況調査を実施しても良いです。
メンテナンスしていない場合は「不適合」になる可能性が高いので要検討です。
「不適合」になる代表的な要素は外壁のシーリングの劣化や割れ、
スレート屋根の反り、基礎のヒビ割れ、床下のシロアリの発生などが有ります。
10年以上経過すると何らかの劣化事象が出てきますので売却活動を依頼する不動産会社と
相談の上、実施すべきか判断されると良いと考えます。
まとめ
今回は郡山市内で不動産売却をお考えの方に向けて
建物状況調査とは何か、その目的や費用についてお伝えしました。
建物状況調査を実施する目的はやはり売主様・買主様ともに
安心して不動産売買を行うことです。
申し込みから実施まで時間がかかるので
建物状況調査をしたい場合は計画的に検討しましょう。
当社では不動産売買を検討しているお客様にとって、お役立ち情報を随時更新していきます。
郡山市の不動産売却、不動産購入は、えんどう不動産株式会社へお任せください。