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メーターモジュールと尺モジュールについて

 

マイホームを建築する際や中古物件を見る際にメーターモジュール・尺モジュールという言葉を

耳にしたことはないでしょうか?

今回はその違いをご説明します。

 

モジュールとは

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

『モジュール(英: module)とは、工学などにおける設計上の概念で、システムを構成する要素となるもの。

いくつかの部品的機能を集め、まとまりのある機能を持った部品のこと。

モジュールに従っているものをモジュラー(英: modular)という。

入出力を絞り込んで標準化することにより、

システム開発を「すり合わせ」から「モジュールの組み合わせ」に変更できる。』

との事。

 

私たち不動産業界での意義は『建物を設計する上での“基本寸法”のことで、簡単に言えば柱と柱の間の間隔の寸法』です。

 

メーターモジュールではこの間隔(基本寸法)が1000㎜のものを指し、

尺モジュールでは910㎜であることを意味します。

 

日本の住宅建築は、これまで尺モジュールを中心に家を建ててきました。

流通している建材も尺を単位としているものが多かったらしいのですが

最近は大手ハウスメーカーの多くがメーターモジュールを採用するようになり

中古住宅もメーターモジュールのものが増えてきました。

 

メーターモジュールを尺モジュールの特徴

・メーターモジュール

柱と柱の基本間隔が1000㎜なので廊下やトイレ、階段といった狭いスペースにゆとりが生まれます。

また畳1畳分が尺モジュールの場合910㎜×1820㎜に対し、メーターモジュールでは1000㎜×2000㎜になるので

尺モジュールで6帖の広さは、メーターモジュールでは20%増の7.2帖の広さになります。

このようにモジュールが尺より大きいので家にゆとりが出るのがその良さですが、

反面尺モジュールと同じ間取りの場合、建築面積が1.2倍も大きくなるので、

その分広い敷地が必要ですし、また建築費も高くなります。

また逆に尺モジュールと同じ面積で間取りを考えると廊下や階段が広い分

居室の面積が小さくなり場合によっては部屋数を少なくせざる負えない場合もあります。

 

・尺モジュール

柱と柱の間隔が910㎜のため、メーターモジュールの家と比較すると基本寸法が9㎝も狭くなるため

廊下や階段・トイレは狭さを感じます。

しかしメーターモジュールと同じ間取りにした場合、20%分コンパクトになるので、その分建築費が抑えられ

また限られた面積の中で間取りを考えた場合メーターモジュールよりも居住部分を大きくとる事が出来ます。

 

 

どちらがいいのか

一概にどちらが良いと言い切れないのがモジュール設計であり

ハウスメーカーや設計士など住宅のプロでも考え方は異なるようです。

 

・生活しやすいのはメーターモジュール

どちらを採用するにしても最も重要なポイントとなるのが廊下や階段など「生活動線の幅」が違うということ。

メーターモジュールは尺モジュールに比べてわずか+90mmですが、この差は本当に大きな違いです。

将来的にも車椅子生活なども含めたユニバーサルデザインが前提になっているので

高齢者になればなるほどその恩恵を受けることができます。

 

・自由設計が魅力の尺モジュール

尺モジュールは何といっても自由設計が魅力です。

特定の場所だけ広く取ったり広い空間が必要ではない場所は狭くできるなど自由に設計することができます。

これらの特殊な工事はハウスメーカーによって別途費用が掛かることもありますが、

終の棲家となる家づくりにおいて生活しやすい空間を作ることはとても重要ですので、

様々な住宅メーカーに設計図プラン等を作ってもらうと良いと思います。

 

まとめ

有名ハウスメーカーで仕分けると積水ハウスさんとトヨタホームさんが

メーターモジュールを採用しているようです。

新築を建てる際はまだしも、建売物件や中古物件を探す上では重要視しない部分かと思います。

ただし一つの知識をして持っておくと不動産選びが、より楽しくなる要素だと考えています。

今回の内容がお客様にとってマイホーム建築や物件探しの手助けになれば嬉しいです。

 

 

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