日当たりにベストな方角とは
お家を建てる上で大切になってくる土地選び。
人気の地域や立地条件、周りの雰囲気などいろんな角度から検討されると思います。
その中でも気になる要素として「日当たり」を気にされる方は多いです。
一般的に日当たりが良いとされているのは南向きの土地といわれています。
今回は日当たりの大切さと各方角の土地の特徴を解説します。
日当たりの大切さ
土地選びのポイントとしてもよく紹介される日当たりの良さ。
まずは改めてその大切さについて解説します。
1.体内リズムが整いやすくなり、健康的になる
太陽の光の大きな役割は、体内時計の調整です。
日中は活動しやすい状態をつくり、夜になると体をリラックス状態にして、自然な眠気を誘います。
血圧や自律神経の調節、ホルモンの分泌、臓器の働きなどを調整しているのも、実は体内時計です。
生活のリズムが整うことで健康的な暮らしができます。
2.洗濯物が良く乾き、殺菌効果も期待できる
日当たりが良いと室内に洗濯物を干しても乾きやすいので
生乾きのニオイや雑菌の繁殖を防ぐことができます。
また室内に湿気が溜まりにくくなるのでカビが生えにくくなり衛生的です。
3.照明代や暖房費の節約になる
たっぷりと光が差し込む明るい室内であれば日中は照明をつけなくてすむので電気代の節約になります。
また、太陽光が入ることで室内が暖められるため、冬は暖房費を抑えることができます。
ただし夏は暑くなりやすいので庇(ひさし)やブラインドなど日射の対策が必要になります。
方角別のメリットデメリット
南向きの土地が日当たりが良くて一番良い、というイメージをお持ちの方は多いです。
たしかに一般的に好まれるのは南向きの土地ですが必ずしも南向きの土地が一番良いとは言いきれません。
他の方角の方が自分たちにとって恩恵が多かったということもあります。
ここでは各方角の土地について、特徴やメリット・デメリットを解説します。
1.南向き土地のメリットデメリット
南向きの土地の魅力はなんといっても、日当たりの良さです。
南側が道路なので、他の建物の陰になることがありません。
一日を通して明るい光がお家に差し込みます。
また庭がお家の正面にくるので樹木や芝生などを植えることで緑と調和したデザインを演出できます。
反対に北向きの土地の場合は建物の裏側に庭を設けるため正面は寂しい印象になりがちです。
玄関前や駐車スペースの雪が太陽の光で溶けやすくなります。
除雪のストレスが減るので雪国にはうれしい要素になります。
また玄関前や駐車スペースなどのコンクリートに一年を通じて光が当たるので
黒ずみの原因となるカビや苔が生えにくく、きれいな状態に保ちやすくなります。
日本では昔から南向きの土地の人気があり他の方角に比べると
不動産価値が高いと判断されます。将来売却する際には有利です。
反面、購入の際も一番価格が高くなってしまいますのでトータルの資金計画を考えて購入してください。
同じ条件でも方位の違いだけで土地価格が100万円以上違うという場合もあります。
対してデメリットは日当たりの良い南側にリビングを配置する場合がほとんどかと思います。
庭やリビングの南側の窓が道路側に向くことになるので通行人からの視線に配慮する必要があります。
植栽や目隠しフェンスの設置が有効です。
土地の間口(道路に接する幅)が狭い場合は玄関スペースを除くと大きな窓が取れない場合があります。
南向きの土地だったら絶対に日当たりが良いということではなく間口や奥行も関係してくるので注意が必要です。
また建物の南側にカーポートを建てるとカーポートの屋根によって
日当たりが遮られ室内が思ったほど明るくないというケースもあります。
建物の間取りや窓だけではなく、カーポートの配置にも注意が必要になります。
2.北向き土地のメリットデメリット
玄関は北側にくるので日当たりのよい南側に向けてリビングを大きく配置することができます。
ただし南側に十分なスペースが取れない土地だとお隣さんの陰になってしまい
全体が暗くなってしまうので、どれだけスペースを確保できるのか検討が必要です。
庭も南側につくることがほとんどですが正面(玄関側)から
庭が見えなくなるので通行人の視線を気にせず寛ぐことができます。
庭でバーベキューがしたいという方にはオススメです。
他の方角に比べて販売価格が低く設定されていることが多いです。
同じ金額の負担で、より広い土地を購入できるということなので大きなメリットといえます。
対してデメリットは、先ほども触れたように土地自体が小さいと
南側にリビングを配置しても明るくなりませんし、庭のスペースもつくれません。
北側の土地を検討する際は希望の部屋数や大きさを
シミュレーションして敷地の空き具合のイメージをしておいてください。
南向きとは逆に、お家の陰になり玄関前に光が当たらないので冬は雪が解けにくいです。
また湿った状態が続くとコンクリートにカビや苔などの汚れがつきやすくなります。
3.東向き土地のメリットデメリット
・玄関が東にあるので朝の通学、通勤時に明るい
・隣にお家があれば西日を遮ってくれるので夏は過ごしやすい
・午前中は明るくなりやすいが、午後が暗くなりがち
4.西向き土地のメリットデメリット
・西日が差し込むので、冬は暖かくなりやすい
・正面の外壁の色あせが比較的早くなる
・西日を考慮した窓の配置計画が必要
日当たりが良くない土地の工夫
・吹き抜け
リビングが隣のお家の陰になってしまう場合でも、吹き抜けを設けることで
上部から日差しを取り込めるのでLDKを開放的で明るい空間にすることができます。
もし吹き抜けをつくれない場合でも、できるだけ天井近くの
高い位置から窓を設けると光が入ってきやすくなります。
・2階リビング
各居室は1階に設け、家族みんなが長い時間過ごすリビング空間を
2階に配置し、明るさを確保するという考え方です。
合わせてバルコニーも計画すると隣家との距離も確保でき
ちょっとした庭のようにも使えるので一石二鳥です。
まとめ
土地の向きにはそれぞれ様々なメリット・デメリットがあります。
自分達の生活スタイルや土地選びの条件の優先順位などを
話し合いながら検討していくと、自分達に合った土地が見つかるかもしれません。
郡山市内で不動産購入をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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